社会人の適応障害
それでは、しっかりと教育を受け、社会人になった人たちはどうなのでしょうか?
実は近年、会社を休職するサラリーマンが増えているそうです。
大人はストレス源を既に特定し、それを誰かに相談する段階まで進んでいることも多いのですが、それでは何故、大人たちも適応障害になっていくのでしょうか?
まず、現実的に失業率の問題で、なかなか会社を辞められない=環境を変える勇気がない、ということがあります。
しかし、それだけではありません。
心の問題に気づいて仮に休職し、リフレッシュを十分にするとします。
それにより、ストレスが発散され、また元の環境に戻っても今度は大丈夫だ、と思う人もいるかもしれません。
しかしそれでは、ストレス源を根本的に絶ったことにはならず、同じ状況下に置かれることになります。
そうなると、適応障害症状を再び抱えるのは必至です。
このように、小休止をしても、問題解決が全くなされていなければ、適応障害は治らないのです。
また、会社側にも問題があります。
会社は体調管理をあくまで個人任せにし、会社としての対策を講じることが殆どありません。
また、精神疾患を持つ社員を抱えるリスクは避けたいので、とりあえず休職に追いやるのが現状のようです。
このような日本社会の体質上、社会人の適応障害発症が多くなるのは、現在のところ、避けられないのかもしれません。
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適応障害の定義と症状
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