自分に対する間違った認識

適応障害 ~とても身近なストレス性疾患~

自分に対する間違った認識

人は生まれ育ちが違えば、趣味趣向も違ってきます。

そして、趣味趣向が違うなら、当然人生最良の選択というものも、また人それぞれになります。

一番大切なのは、自分がどういう人間であり、将来どういう人間になりたいか、という明確なヴィジョンを持つことです。

これは、いまどきの無気力な青少年に訴えかける、典型的な表現にも見えてきますが、適応障害と「本当の自分の姿」もまた、互いに大きく関係していることなのです。

何故なら、本来の自分とはかけ離れた理想を持ち、それに向かって努力をすると、それ自体が大きなストレスになるからです。

そして、自分の本心を大切にして生きていると、環境が多少変わっても、徐々に適応していくことが可能ですが、本来の自分を知らないと、自分にとって場違いな場所を「自分の居場所にしよう」と決めつけ、そのことがきっかけで、ストレスを蓄積していきます。

勿論、社会では自分の意思で全てを自由に選択することは、不可能なのかもしれません。

しかし、本来の自分についてよくわかっていれば、「ここは自分には合わない場所だけど、逃げ場を上手く作っていけばやっていけるかも」などと、自分を快適にする知恵も生まれていきます。

本来の自分を無視して生きてきたならば、その知恵すら思いつきません。

ですから、本当の自分が何なのか、ということを明確に把握しておくこともまた、大切なのではないかと思います。

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