森田療法
森田療法とは、日本の精神医学者・森田正馬が考案した心理療法です。
森田療法のポイントは、「あるがまま」という言葉に集約されます。
「あるがまま」の不安や怒り・悲しみを受け入れることを基本にして、本来の自分自身を取り戻し、問題克服を目指します。
決して、無理に「あるがままになろう」と考えることではありません。
森田療法は、次の段階を踏んで行われます。
1.絶対臥褥期
外的刺激を遮断し、個室で食事、洗面、トイレ以外のことを全て禁止され、寝るだけの生活をします。
これは、困難から逃げずに直面させる目的、また本人の性質について診断をする目的があります。
2.軽作業期
ここでは、外界に触れながら、軽作業などをします。
この時期から医師との面談も開始されます。
但し、人との会話や外出はまだ禁止です。
3.作業期
睡眠時間以外を何かしらの作業に充てます。
4.社会生活準備期
社会復帰に向けて、本格的な準備に入ります。
医師との面談を継続させつつ、集団療法なども交え、社会生活に適応できるように準備を進めます。
森田療法の大きな特徴は、「臥褥期」があることです。
普段、私たちは難しい問題から逃げ回り、考えないようにする傾向がありますが、森田療法では困難に徹底的に対峙する時間というのが、最も重要視されます。
最近ではこの基本治療にバリエーションが加わり、外来治療や薬物治療を併用した治療も行われています。
スポンサードリンク
適応障害の定義と症状
- 適応障害とは
- そもそもは「ストレス障害」
- ストレスと脳内
- 適応障害になる人々
- 適応障害の主な症状~精神面での症状~
- 適応障害の主な症状~身体症状~
- 適応障害の主な症状~行動の変化~
- 子供の適応障害症状
- うつ病との類似性
- 適応障害の診断基準