認知行動療法
認知行動療法とは、自分の中にある、物事に対する価値観(認知部分)を矯正・学習し、今度は、その成果を行動を通じて再現していくことで、症状改善を目指すものです。
例えば、会社に到着するとすぐに胸苦しくなる、という症状の患者がいるとして、その人の頭の中で、「会社到着イコール、胸苦しくなる」という間違った認識が定着していると考えられます。
言うまでもなく、その他の人々に同じ症状は起こっていません。
このように、「○○すると△△になる」という、間違った認識が頭の中にインプットされている状態を再考察し、その認識の間違いに気づいていきます。
そして今度は、それを「行動」に移すのです。
間違った認識がしっかり直っていれば、会社に着いて胸苦しくなる、という症状は起こらないはずです。
但し、実際のところは、そう簡単にはいきません。
新しい認識で行動していくこと以前に、そういった新しい認識を頭の中で定着させることもまた、時間を要するからです。
しかし実際のところ、適応障害を含めた、あらゆる精神疾患において、この「認知行動療法」は非常に有効であることが数々の患者を通じて証明されています。
また、昨今の精神医療の現場で、最も広く活用されている療法でもあります。
専門家とよく話し合い、地道に取り組んでいくことが望まれる療法です。
スポンサードリンク
適応障害の定義と症状
- 適応障害とは
- そもそもは「ストレス障害」
- ストレスと脳内
- 適応障害になる人々
- 適応障害の主な症状~精神面での症状~
- 適応障害の主な症状~身体症状~
- 適応障害の主な症状~行動の変化~
- 子供の適応障害症状
- うつ病との類似性
- 適応障害の診断基準