治療における困難
雅子さまは現在、認知行動療法を主軸に、薬物療法も加えながら治療を受けられているそうです。
それにしても、精神科医との連携がスタートしてから随分年月が経ちました。
勿論、一概に「適応障害は全治○○年」とは言えないのですが、今のところ、治療に行き詰っているのではないか、という見方が強まっています。
それは、主治医の問題ではありません。
「皇太子妃」という特殊な立場上、治療にとってマイナスになる様々な要因があり、存分な治療がなされないのだと思われます。
私たち一般人であれば、ストレス源がはっきりしている場合、治療方針は比較的簡単に立てることができます。
それは、ストレス源を排除する、ということです。
更に行動療法を加えながら、社会復帰に向けて準備をすることができるでしょう。
焦らず慎重に治療を続ければ、適応障害は克服は可能な疾患なのです。
しかし、雅子さまの場合、社会復帰に向けての準備や訓練期間がしづらいのは言うまでもありません。
公務において、そのようなリハビリの環境が充分に整わないのは、言うまでもありません。
更に、ストレス源を排除したくても、皇太子妃である以上、公務を「休業」することはできても、「引退」をすることはできないのです。
ですから現在までのところ、余暇を楽しむという行動療法の一つを実践していくこと以外、これという大きな治療方針が立てられずにいるものと思われます。
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