セロトニン症候群に注意
適応障害は、ストレスが原因で発症するものです。
ですから、ストレスを溜めないために、脳内に平和をもたらす「セロトニン」の分泌促進が必要なのですが、セロトニンが増えすぎると、「セロトニン症候群」という病気になってしまいます。
「セロトニン症候群」とは、脳内でセロトニンが増えすぎたことで、発熱、下痢、頻脈などの症状が出る疾患のことです。
セロトニン症候群ではそのほかに、以下のような症状が出ることが考えられます。
- 手足が勝手に動く
- 眼球が勝手に動く
- 興奮状態になる
- 震える
など。
また、不安が増し、苛々するなどの、精神的な変化も現れます。
勿論、食生活や運動などをしてセロトニン分泌促進を図る分には、問題がないものと思われます。
セロトニン症候群にかかる主な原因は、薬物の過剰摂取です。
適応障害を初めとした様々な精神疾患において、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という種類の薬が頻繁に投与されます。
しかし、心の安定を求めるがあまり、こういう薬を過剰摂取する人が多いのです。
また、処方が得られないと、トリプトファンなどのサプリを大量に飲み続け、セロトニン症候群になるという例もあるようです。
脳内は、全ての分泌物がバランスを保つことが理想とされます。
不足しているものを補うことは良いことなのですが、不足していないものを敢えて補うようなことは、決してしないようにしましょう。
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