PTSD(心的外傷後ストレス障害)
PTSDとは、英語(Posttraumatic stress disorder)の略称で使われるものですが、日本語で「心的外傷後ストレス障害」と言います。
私たちがよく耳にする「トラウマ」や「フラッシュバック」は、この障害に関連深い言葉です。
PTSDと適応障害を比べると、ストレス源の質が大きく異なります。
PTSDにおけるストレスは、生命の危機にさらされるような、衝撃的な体験によるもので、
- 天災による被害
- 犯罪による被害
- 交通事故による被害
- 生命の危機を伴う重病
などが挙げられます。
そして、これらを目撃した人も、同等の心理的被害を被り、PTSDを発症させることがあります。
PTSDの場合は、適応障害と全く違い、そのストレス源を根本的に取り除くことは不可能です。
適応障害であれば、ストレス源から遠ざかることで症状を改善することが可能ですです。
しかし、PTSDの場合、一度経験した事柄の記憶は消すことができず、それにより、フラッシュバック(過去の経験を思い出すこと)に頻繁に悩まされ、心を蝕んでいくのです。
そして、そういった心の傷は、睡眠障害、食欲減退などを引き起こし、更にうつ病を併発させていきます。
ストレス源が、
- 生命に関わる体験に基づくもの
- 取り除くことができないようなもの
- フラッシュバックの拡大によるもの
こういったことで、「重度のストレス障害」に分類されています。
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