起こり得る適応障害の内容
パリ症候群は、適応障害の一種です。
そして、適応障害の中でも、かなり複雑な要素が絡んで発症する可能性があります。
何故なら、外国で適応できない事柄が複数重なることが多く、しかも、簡単にその環境から逃れることができないからです。
そして、環境から逃れる(帰国するなど)ことが難しいとなると、不慣れな外国生活の中で、自分に見合った精神科医を見つけることも難しく、益々大変な思いをすることになるでしょう。
カルチャーショックを含めた適応障の中で、以下のことが考えられます。
- 現地の言葉がなかなか理解できない
- それ故、コミュニケーションが取れない
- 食文化が違い、日本食が手に入りづらい
- 学校や社会での「常識」が理解できない
- 自己主張に慣れることができない
- どこに居ても「疎外感」を感じる
- その他
日本人にとって、「言葉の壁」はとても大きいようです。
私たちは普段、外国語を話す必要も全くなく、日本語のみで生活をすることができます。
しかし、外国で日本語の通じる地域は殆どありません。
また、日本という島国特有の性質もあり、大陸文化に馴染めないのも、容易に想像ができることです。
但し、全ての人が、外国で適応障害=パリ症候群になるわけではありません。
少なくとも、上記のようなことが起こり得る、という自覚があれば、まだ現地で解決策を見出していく可能性が広がると思われます。
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適応障害の定義と症状
- 適応障害とは
- そもそもは「ストレス障害」
- ストレスと脳内
- 適応障害になる人々
- 適応障害の主な症状~精神面での症状~
- 適応障害の主な症状~身体症状~
- 適応障害の主な症状~行動の変化~
- 子供の適応障害症状
- うつ病との類似性
- 適応障害の診断基準