双極性障害

適応障害 ~とても身近なストレス性疾患~

双極性障害

双極性障害とは、かつて「躁うつ病」と呼ばれていたもので、うつ状態と躁状態(極度に気分が高揚した状態)を併発していることが特徴です。

うつ状態が辛いのは勿論ですが、躁状態が起きている時も、様々な危険を抱えます。

例えば、「買い物依存」は躁状態の典型的な状態で、気持ちが大きくなり、自分がさも無敵な存在のように思えることから起こります。

気分が高揚しているので、ギャンブルもやめられず、お喋りもやめられず、何をするにも過剰なまでにエネルギーを注ぎます。

このようなことから、後にトラブルに発展するケースが多く、カード破産や様々な依存症を招く要因になります。

躁状態と鬱状態を自分でコントロールできず、両極端な気分が共存し、両極端な行動を取ります。

一見、多重人格的に見えますが、本人には自分がしていることに対する自覚があるので、解離性障害とははっきり異なります。

このようなことが起こる原因は、実はまだはっきりと解明されていません。

少なくとも、過去に受けた大きなストレスが関係していることは確かですが、何が躁状態を引き起こすのかという点については、遺伝子レベルの事柄も含めて、現在でも議論されています。

しかし、双極性障害の人の殆どは、「うつ病」が単独で出現してから、躁状態を併発するようです。

この場合、「うつ」の側と「躁」の側の両面からアプローチをして、症状軽減を目指すことが望まれます。

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