適応障害になる人々
適応障害になる人をイメージすると、まず「気弱な人」「心配性な人」という人物像が浮かび上がるでしょう。
しかし、精神医療の現場では、意外なことに、「社会的に立派な人」「よくできる人」「ストレスに強いと自負していた人」の患者のほうが圧倒的に多いそうです。
これは、問題発覚までに要する時間も関係していると思われます。
気弱で心配性の人たちは、自分の弱さを抱え込む傾向にあり、そのために問題発覚まで、時間がかかることが多くあります。
周りにいる誰かが、そういう人たちの問題点に気づき、病院に連れて行く、というパターンも多く、問題を抱えてから医療機関受診までに、長い期間を要することになります。
一方、ストレスに強いタイプの人たちは、自分の適応能力を超えた場所でも尚頑張り続けた結果、まず自覚症状として、不眠症、食欲不振、倦怠感、頭痛などの症状が現れます。
こういう症状では、言うまでもなく、内科医を受診しても、「問題ない」と言われてしまいます。
そこで次に、精神科のクリニックを訪れるのです。
また、明らかにストレスで胃炎になっていて、それが全く治らない、という人たちは、直接精神科を受診します。
つまり、自分が問題点を自覚した瞬間、すぐに病院に、自らの意思で駆けつけるのです。
しかし何はともあれ、気弱であろうがストレスに強い人間であろうが、人は誰でも適応障害にかかる可能性がある、ということです。
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適応障害の定義と症状
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