生い立ち
適応障害になる原因のひとつに、生い立ちが挙げられます。
まず、両親を早くに亡くし、頼る人、或いは支えになる人がいない状態で成長する、ということを考えてみましょう。
もし、このような子供がいるならば、その子たちが、いかに精神的にも不安定な状態で成長しなければならなかったかが、容易に想像できると思います。
そして、精神的な支えを十分に得られないまま成長すると、傷つきやすくなります。
こういったことが、ストレスを抱えやすくなる原因にもなり、また、自分ひとりしかいなかったことで、「簡単に崩れてはいけない」と思い込み、その結果として、自分を押し殺す傾向を持つ可能性もあるかもしれません。
また、過保護に育った子供も、かえって適応障害になりやすい問題を抱えてしまいます。
過保護であるということは、愛情が溢れすぎ、甘やかされて育つ傾向を生みます。
自分は常にそばにいる人から愛されている、という思い込みで成長し、今度はそれらの愛情を、恋人、夫や妻、或いは自分の子供たちに求めます。
つまり、愛情なしでは生きられない、完全に「愛情依存」状態になるのです。
そうすると、万が一失恋したとき、或いは家族との別離が待っていると、それだけで気が動転し、特別な愛情の対象がいない状況に耐えられず、適応障害になっていきます。
ですから、愛情いっぱいで育つ、ということもまた、精神的な問題を生む可能性を引き起こすのです。
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適応障害の定義と症状
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