適応障害の診断基準
一般的に、適応障害の診断をする際には、「DSM-IV」(米国精神医学会による)と「ICD-10」(WHOによる)という診断基準が広く利用されています。
特に「DSM-IV」の方は、世界各国で広く用いられており、様々な医療機関でも、この診断基準を採用することが多いようです。
少し難しい表現もあるかも知れませんが、まず「ストレス因子」とは、ストレス源のことです。
診断基準で何よりも肝心なのは、この「ストレス因子」の存在です。
「ICD-10」でも、ほぼ同じような内容のことが問われますが、大きなポイントは、
1.はっきり自覚できる大きなストレス源がある。
2.そのストレスを体験した後に、体調不良や精神状態悪化が顕著に見られるようになった。
この2つでしょう。
この2つの部分で自分にはっきりした自覚があれば、適応障害を大いに疑ったほうがいいと思われます。
但し、これらの診断基準は、あくまで診断を下す側の基準にしかなりません。
このような診断基準を自分なりに分析し、適応障害であるか否かを判断せず、きちんと心療内科や精神科で診てもらってください。
ネット上では、様々なストレス診断テストや心理テストがあり、確かにその中の多くは、専門医が提供しているものです。
しかし、それらの結果だけに左右されないようにしてください。
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適応障害の定義と症状
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