適応障害とは
適応障害は、新たな環境、長きに亘る困難な状況などに適応力や気力が及ばなく、それ故に身体症状や精神症状が出てくる障害です。
普段の生活の中で、人間誰もが、人生における大きな「出来事」「経験」「事件」などに直面することがあります。
例えば、「結婚」を想定してみましょう。
人は結婚をすれば、居住地も家族構成も変わり、今までの自分の生活を守りきれなくなり、新しく自分にもたらされた環境に慣れていく必要に迫られます。
まさに人生の一大イベントです。
そして、多くの人は、そういった新たな環境の中で生活していくために努力をする一方で、一過性の不眠症や食欲不振、興奮状態などに陥るはずです。
しかし、新たな環境が自分のものになっていくと、それらの症状は自然に消滅します。
問題は、そのような症状を、半年も1年も抱えることです。
もしそのような長期に亘る何かしらの症状を持っている場合は、適応障害の疑いがある、と言えます。
そして、その状態は、自分の環境適応能力や物事の処理能力が、新しい物事に及んでいないことも意味します。
処理しきれない問題に立ち向かい続けると、心が疲れていき、問題は深刻になっていきます。
ですから、適応障害は、そのストレス源になっている、いわばその人の根底にある問題そのものと向き合っていく必要がある障害、とも言うことができるでしょう。
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適応障害の定義と症状
- 適応障害とは
- そもそもは「ストレス障害」
- ストレスと脳内
- 適応障害になる人々
- 適応障害の主な症状~精神面での症状~
- 適応障害の主な症状~身体症状~
- 適応障害の主な症状~行動の変化~
- 子供の適応障害症状
- うつ病との類似性
- 適応障害の診断基準